機動戦士ガンダム００ 第18話「悪意の矛先」 TBS 感想です。

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　第18話「悪意の矛先」 2008/02/09 18:00 TBS 感想です。

キャスト：

刹那・Ｆ・セイエイ（役）＝宮野真守 ／ロックオン・ストラトス（役）＝三木眞一郎／
アレルヤ・ハプティズム（役）＝吉野裕行／ティエリア・アーデ（役）＝神谷浩史 ／
セルゲイ・スミルノフ（役）＝石塚運昇／ソーマ・ピーリス（役）＝：小笠原亜里沙 ／
スメラギ・李・ノリエガ（役）＝本名陽子 ／クリスティナ・シエラ（役）＝佐藤有世／
フェルト・グレイス（役）＝高垣彩陽／リヒテンダール･ツエーリ（役）＝我妻正崇／
ラッセ・アイオン（役）＝東地宏樹／イアン・ヴァスティ（役）＝梅津秀行／
王留美（役）＝真堂圭／紅龍（役）＝高橋研二／ハロ（役）＝小笠原亜里沙／
アレハンドロ・コーナー（役）＝松本保典／リボンズ・アルマーク（役）＝古谷　徹／
グラハム・エーカー（役）＝中村悠一／ビリー・カタギリ（役）＝土師孝也／
ハワード・メイスン（役）＝高橋研二／セルゲイ・スミルノフ（役）＝石塚運昇／
ソーマ・ピーリス（役）＝小笠原亜里沙／マリナ・イスマイール（役）＝恒松あゆみ／
シーリン・バフティヤール（役）＝根谷美智子／アリー・アル・サーシェス（役）＝藤原啓治／
沙慈・クロスロード（役）＝入野自由／ルイス・ハレヴィ（役）＝斎藤千和／
絹江・クロスロード（役）＝遠藤綾／ヨハン・トリニティ（役）＝小西克幸／
ミハエル・トリニティ（役）＝浪川大輔／ネーナ・トリニティ（役）＝釘宮理恵／

あらすじ： トリニティの武力介入は、これまでの物とは違い、完全に殲滅するまで行われる。これまでにない苛烈さに慄然とする世界首脳部。トリニティのガンダムスローネを解析していたアインはＧＮドライブ意外、塩豆と同じ技術が使われていると突き止める。塩豆内部に裏切り者が？そしてティエリアが発見するヴェーダの異常。刹那達はトリニティたちを疑い始めるのだった・・・。 ・・・というおはなし・・・。

※当ブログではＣＢ＝ソレスタルビーイングの表記を「塩豆」にしています。


レビューっぽい感想：

極悪非道！

戦争が起こっていないのに軍事施設を立て続けに襲撃するトリニティ。
やり方は・・・生き残りなんて許さず、徹底的に殲滅するまでという極悪非道。
というか、ネーナが堪らない♪って笑いながら殲滅してるし・・・。最悪なの。

トリニティ、もはやいらないなと思っちゃった。
あの兄妹たちはもうろくな死に方はしないでしょう。
というか、とっとと消えてくださいトリニティ。

刹那「あれがガンダムのすることなのか？」

俺ガンダムな彼も、あのトリニティのやり方に疑問を持ちます。
というか、ガンダムとして認めたくないよね彼は・・・。

オープニングへ・・・。

慄然する世界。

新型ガンダムたちは、これまでとは異なる行動を見せる。
全てを殲滅せんとする容赦のないトリニティの作戦行動。
この前の合同演習がガンダムの逆鱗に触れてしまった・・・。
各国首脳部は三カ国が協力しても勝てないかも知れない・・・。
打つ手無しか・・・かつて無い苛烈さに慄然としていた。

スローネの正体。

留美さんがアレンハンドロさんと接触。
監視者であるアレンハンドロさんも、トリニティという名前と、
三機がスローネというガンダムである意外は知らないと。
その言葉を信じる留美さんですが・・・本当でしょうか。（怪）
やり方は行き過ぎだと言っているけれどね。

スローネの存在は塩豆の作戦の一部？留美さんの疑問。
アレンハンドロさんは、そう考えるのが妥当だと言うけれど。

プトレマイオスではアインさんがスローネの解析結果を報告。
太陽炉＝ＧＮドライブは永久機関。
しかし、スローネの太陽炉は活動時間に制限がある。
永久機関でない疑似太陽炉だと判明。

けれど、それ以外は塩豆のガンダムと同じ技術が使われている。
太陽炉のデータはヴェーダの中にしか存在しない。
塩豆の技術が盗まれた？となるとヴェーダがハックされたとしか思えない。
その頃、ティエリアがヴェーダにアクセス中に改竄データを発見するの。
しかも、ティエリアがアクセス不能！あり得ない！？
やったのはネーナっぽいですよね。

ティエリア「何が起こっている、ヴェーダ？」

塩豆内部に裏切り者がいるのは確定と。
オレンジハロが兄と呼んだ紫ハロに記憶が無いのも意味があるのかも。
量子型演算装置ヴェーダがハックされているなら、今後の作戦で使えない。
ヴェーダ無しでは、塩豆の計画もできない・・・。 弱気なスメラギさん。
世界規模の人の心理まで取り入れた戦略となると・・・。
スメラギさんの能力じゃ無理だよね。（汗）

留美さんにも解析結果の報告が、トリニティたちの生体データを照合。
結果、該当者なし。ということは塩豆のガンダムマイスターではないってこと？
「トリニティのやり方は無謀。でもこれで世界が変わると言うなら。」
留美さんは受け入れちゃうのか？あんな怪しいのを。
なんとなく頼りない諜報部員ですね。（苦笑）

悪のトリニティ。

戦友ハワードの墓標を前にグラハムは誓う。
「わたし、グラハム・エーカーはフラッグを駆ってガンダムを倒すことを！」
なんかグラハムさんが主人公っぽい台詞を・・・。

合同演習で新型ガンダムを目撃した兵士と接触する絹恵さん。
兵士さんが目撃したのは、戦闘中にコックピットを開けたスローネ。
そしてパイロットはヘルメット越しで女性と確認。ネーナですね。
さらにネーナと紫ハロとの会話を聞いていたの。「ラグナに報告」

トリニティに指示を出しているのは「ラグナ」という存在らしい。
ヴェーダにハックしてるのはコイツなんだろうか。（汗）

絹江と別れた後、速攻で暗殺される名も無き兵士さん。
てか、情報漏れの後の抹殺が早過ぎる！
絹恵さんは・・・まだ消されなかったみたいだけど・・・。（汗）
沙慈君のお姉さんも危うしだよ・・・。

悪意の矛先。

いつも脳天気だった里帰り中のルイスさん。
親戚の結婚式の場にいたんだけど・・・上空を通りがかるトリニティ。
立て続けのミッションに苛々を募らせていたネーナ。
ネーナの悪意の矛先は・・・ルイスさん一家へ。

ルイス一家を別荘ごと吹き飛ばしてスッキリネーナ。悪魔だ！
異常なほどえげつないというか、もはや嫌悪の対象ですよ。
沙慈君がルイスさんが事故ったと話を聞いて見舞いに。

喜ぶと思い、以前強請っていた高価な指輪も持っていくと・・・。
ルイスは右手を失いもう填められない・・・。泣きじゃくるルイスさん。
両親も親戚も全てを失い・・・なんたる悲劇なんでしょう。

しかも、病院の看護士たちの陰口まで入れると言う演出。
ガンダムに襲われた、それはつまりルイスの両親が戦争に関わっていた。
ルイスさん何処へ行っても、そう陰口を叩かれるでしょう。
そこまで救いのない止めを刺すこと無いでしょう。

これまで平和で、戦争と何ら関係無かったというのに、
突然目の前に突き付けられた現実・・・。
沙慈君の受けたショックは計り知れないもので・・・。
ルイスさんの心も身体も傷も・・・深く・・・。

これまでの平和な二人の描写が、これに結びつけるためだとしよう。
けれど、準ヒロインをここまで酷いことにするのはあんまりだと思う。

戦争の特集で、酷い有様の映像を見たことがあります。
演出の云々じゃないです。戦争の悲惨さは現実の映像でたくさんです。
リアルを求めているガンダムであっても、残酷過ぎではありませんか。

人が手首から先を無くすことがどれだけ苦痛なことかわかりますか。
手や指は日常生活の中で何気ない動作で手助けしてくれる。
それを失ったルイスさんは一生それが付いて回るのです。不自由するんです。
それだけでも精神的に辛いのに、外部からの苦痛が一生付きまとう。

それを知った沙慈君のショックを見て・・・。
甘っちょろい諸君よ。これが戦争なんだ！分かったか！よ〜く肝に銘じろよ！
スタッフさんからそんな風な声が聞こえてきた気がしました。

ガンダムに求められた戦争。これは演出としては上手いと思います。
けれど、ここまでリアルにしなくても十分にトリニティの非道さは伝わっています。
残念ながら、この演出。私には不快の何ものでもありませんでした。

正直、このシーンを見た後、暫く何も考えられなかったです。

アニメに現実性を求めるのを悪いとは言いません。
戦争がテーマなら尚更必要でしょうし、中途半端はそれこそ破綻を招きます。
でも、でも。超えてはいけない一線があるような気がするんです。
最近、両腕を父親に切断された少年重体という悲しくも残酷なニュースありました。
それだけに余計にこのような描写は見たくなかったです。

ただ、ただ、悲しくて。泣きたくなって仕方がなかったです。
私には、このシーンにこそ悪意が満ちていたと・・・。

復讐の一撃。

酷い怪我を押して、カスタムフラッグの整備をするカタギリさん。
「きみに譲れないものがあるように、僕にも譲れないものがある」
尊敬するエイフマン教授を失ったカタギリさんの心の傷・・・痛いです。

カタギリさんは、基地が襲われたのが、
ガンダムの動力機関の秘密に近づいたからだと推測。
まだ、塩豆の秘密に触れたまでは考えていないのね。

軍に内通者が居るのでは？

３強国に介入できるほどの内通者が塩豆にいるのでしょうか。
教授のパソコンにハックしたのはラグナな気がします。

と、鳴り響く警報。

トリニティが軍事工場を襲撃しているという連絡が。
そこには民間人が数多く働いている。許し難き行為。
グラハムさんは、たった一機で出撃するよ。
無茶だと言われても、「そんな通り、わたしの無理でこじ開ける！」
カスタムフラッグで猛然とスローネアインに挑むグラハムさん！
「どんな性能差であろうとも、今日のわたしは阿修羅くらい凌駕する存在だ！」
その猛攻の前にスローネアインは右腕を切り落とされる。
ついに、ガンダムに一矢報いたグラハムさん！！

でも、すごいＧに身体が付いていけず血を吐くグラハムさん。（涙）
もう、彼が主人公のような気がしてきました。

そして、撤退するトリニティ。
でも、トリニティたちの前へ立ちはだかる機影が。
単独で発進した刹那＝エクシアです。

「エクシア、目標を補足。
　三機のガンダムスローネを紛争幇助対象と断定し武力介入を開始する。」

刹那＝エクシア、ついにガンダムを否定する。

「エクシア目標を駆逐する」


・・・・・・つづく。


戦争を知らぬ者。

戦争を知らない世代が生み出した戦争アニメ。
そしてまた・・・戦争を知らない世代が見るアニメ。

戦争という悪意のあるシナリオはどこへゆく・・・。

ＥＮＤカードで可愛く見せるネーナ。
このシナリオで、このカードを持ってきて欲しくなかったかも。
平然と萌えをもってこれる神経がわからないよ。

沙慈君はこの先、どのような道を歩くでしょうか。


次回、第19話「絆」。


　


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Comments

こんばんわ〜です。ちと長い(汗)。

＞私には、このシーンにこそ悪意が満ちていたと・・・。
いかにも竹田Ｐがやりそうな過激描写でした。本気で気分が悪くなりました。想像痛がしそうです。
彼は直性描写＝リアリティと勘違いしている気がします。ＳＥＥＤでもコードギアスでも。

＞そしてまた・・・戦争を知らない世代が見るアニメ。
戦争に加担しているのに知ろうとしない日本人に見せるアニメって感じでしょうね。それをしたいなら土６という時間帯は捨てないと。Ｒ１２ですよ、あれは。

＞戦争という悪意のあるシナリオはどこへゆく・・・。
反米色が見えないので、ちょっと分かりにくいですね。今までは巨大組織に対抗する側の勝利的なストーリーだったのですが、スローネが加わって来てから見えなくなりました。

＞平然と萌えをもってこれる神経がわからないよ。
これはアンチテーゼではないかなぁ。
なので、くぎゅファンが結構怒っていると(汗)。

Posted by 藍麦 at 2008年02月14日 22:39

藍麦さんこにちは〜♪

ガンダム00ではお初コメントですねぇ。長さは十分♪（謎笑）


＞彼は直性描写＝リアリティと勘違いしている気がします。ＳＥＥＤでもコードギアスでも。

一生懸命に製作されているのは分かるんですけどねぇ。
勢いに乗りすぎて、ちょっとやり過ぎてしまった感じなのかな。


＞戦争に加担しているのに知ろうとしない日本人に見せるアニメって感じでしょうね。

そうかも。
実際、日本って某国の戦争に人もお金も物資も送ってるし・・・。
憲法のおかげで、ギリギリの一線を保っているの。
でも、それも錯覚に過ぎないのかもしれない。すぐそこには死が・・・。
なので。戦争を軽く見ている人にも響くかもしれないよね。
その夜、夢に見ちゃって魘されたりしてさ。（汗）


＞それをしたいなら土６という時間帯は捨てないと。Ｒ１２ですよ、あれは。

確かに・・・言われてみるとそうかも。

この演出を上手いと見るか、不快に思うかは・・・。
視聴者によって反応は様々なんだろうなぁと思うけれど、
少数でも気分を悪くしてしまう者もいたかと思います。
藍麦さんがそうであったように、私もそうでしたから。

それに、この時間帯はお子様が見ている可能性もあるものね。
ちょっと柔らかい低年齢層には怖すぎる演出だったかもしれない。
この演出って良いと思う人と、悪いと想う人、どちらが多いのかな。
視聴者の年齢層にもよるかもしれないけどね。


＞反米色が見えないので、ちょっと分かりにくいですね。
＞今までは巨大組織に対抗する側の勝利的なストーリーだったのですが、

そう言えば・・・いつの間にか世界組織戦に・・・。
スローネのという明確な悪の登場で、本当の目的は戦争根絶ではない。
そっちの方向で戦争終結話を有耶無耶にしちゃうのかな。
ガンダムは神ではない。ただの兵器だと見せるためだったら・・・。（汗）


＞これはアンチテーゼではないかなぁ。
なので、くぎゅファンが結構怒っていると(汗)。

あ・・・これはかなりデリケートな問題だったかも。
釘宮さんには、こいうキャラはやって欲しくなかったよ。
ネーナってキャラも、切れキャラだけど最初はいいかもと
思ったいただけに、この扱いは悲しかったから。
なので余計に・・萌を入れると痛くて痛くて・・・。（滝汗）

Posted by 詩音 at 2008年02月15日 13:06