TVアニメ「しおんの王」公式サイト
本格将棋サスペンス TVアニメ「しおんの王」
第9話「師弟・将棋サスペンス」 2007/12/16 02:15 フジテレビ 感想です。
アニメ「しおんの王」とは、
原作かとりまさる作画安藤慈朗による将棋をテーマとした
月刊アフタヌーン連載漫画作品をアニメ化したものです。
原作者のかとりまさるは、元女流棋士林葉直子のペンネームです。
キャスト:
安岡紫音(役)=川澄綾子/斉藤 歩(役)=朴 ロ美/二階堂 沙織(役)=水野理紗
羽仁 真(役)=郷田ほづみ/羽仁 悟(役)=松風雅也/神園 修(役)=中尾隆聖
安岡信次(役)=松本保典/安岡幸子(役)=國府田マリ子/久谷 透(役)=松川貴弘
吉田(役)=鳥香 裕/横山刑事(役)=石住昭彦/立川刑事(役)=寺田 明
小林(役)=神谷浩史/本間素生(役)=金田アキ
あらすじ:
母親の術後の経過の悪さと、治療費の工面に苦慮する歩。
そんな歩を心配する紫音はメール交換をすることに。
神園九段は次に対局する女流棋士二階堂沙織に対し、
自分の負けを暗示させるような言葉を歩に口にする。
沙織もまた自分よりも格上の神園との対局を怯えていた。
そして・・・ついに始った両者の対局。勝負の行方は・・・。
・・・というおはなし・・・・。
れびゅーっぽい感想:
お守りの携帯電話。
冒頭は、母・ふみ子さんの治療費の延納をお願いしている歩君。
費用は必ず払うので、出来るだけ母の治療をお願いします。必死。(涙)
眼鏡の先生の顔があまりにも殺伐舌表情をしているので不安増大。
この作品って、特定の人物を徹底的に凶悪に描くのが目立ちますね。
もっとも、現実に治療前にまず支払い能力を訊ねてくる事がありますから。(苦笑)
その様子を花束を持ってお見舞いにやってきた紫音ちゃんが目撃。
事態が深刻なのが一発で分かりますものね。(悲)
手術後の経過が良くないらしいふみ子さん。
もう一度手術をすればいいのかもしれないが、お金がない。
沈む歩君へ励ましの言葉でもかけるのかと思ったら、
紫音「トーナメントは?吉田さんが心配していました」
紫音ちゃんの心配していたこと。前回の対局以降連絡を入れていないらしいから、
次の対局に遅れちゃって不戦敗になってしまう可能性もあるもんね。
そんなことになったら参加費10万円が無駄になっちゃうし、優勝への道も閉ざされる。
勝てば賞金でふみ子さんを救えるかもしれないもんね。
紫音「お守りです(ハート) あの・・・メアド交換してくれますか?」
スケッチブックの感情表現が豊かになってきましたね。(笑)
ほんのり頬を染めて恥じらうような紫音ちゃんが可愛い♪
お母さんから貰ったばかりのお守りの携帯。
「今度から困ったことがあったら、私にメールしてください! しおん」
初めてのメアド交換の相手は歩君ということに♪
歩「色々ありがとう。」
紫音ちゃんと歩君がいい感じになってきたですよ♪
敗戦の色。
紫音ちゃんに励まされた歩さんは、木村五段にも勝利!
次の相手は安岡信次さん。娘に応援して貰いたい信次さんでしたが、
紫音ちゃんはどうせ斉藤さんを応援するんだろうな・・・と漏らすよ。
思わず「すみません。・・・」恐縮してしまう歩さんが壺でした。(笑)
一方、神園さんのお屋敷では・・・。
ずっとお酒をぐびぐびと片時も離さないのが気になりますね。
携帯で木村五段に勝ったことを師匠に伝える歩君。
神園さん自身の次の対局相手二階堂さんの事を訊ねるよ。
強いのか?と強いと答える歩君。
俺も危ないかな。珍しく弱音を吐く神園九段。
神園さんの話だと、天才小学生に負けた村田九段が、
堕ちた九段などとマスコミに散々たたかれている事を話すの。
俺には関係ねぇと言う神園さんですが・・・・。
階級なんて只の飾り。その時の強い者が勝つだけ。
神園「もし明日、俺が負けたら・・・」
冗談だと言う神園さんですが・・・。
不吉な事を言う師匠に不安を覚える歩君なの。
電話を切った神園さんの手が小刻みに震えていました。
急須を取り落とす始末。これはお酒で体を壊しているのでしょう。
それも重度の・・・神園九段の敗戦色が濃くなった瞬間でした。
流れ的には沙織さんが勝利しないといけないので、
強敵神園九段をここで退場させるのでしょう。(哀)
そんな哀れな神園さんの視線は一冊の雑誌へ。
ページのタイトルは「鬼の休日」神園さんの隣に立つ奥さんの姿。
今は亡き、奥さんを今も思い続けている神園九段の姿でした・・・。
天才小学生・本間素生。
ネット将棋で遊んでいた素生君が負けています!
かなり強い相手みたいです。「noname」さんとは何者?
ネットカフェにいる「noname」の顔が出ましたが凶悪な目つきです。
素生君へ返事を書こうとしているところまで。
なんとなく紫音ちゃんの一家惨殺事件の犯人のような気がします。
勝負に怯える沙織。
羽仁兄こと羽仁名人以外の男性棋士と初めて指す沙織さん。
九段という威厳のある存在や、場の雰囲気に飲まれてすっかり怯えてるの。
羽仁名人に指摘されて、自分の将棋を指せばいいと言われるけど・・・。
周囲の声は、女流棋士が男性に、
しかも九段を相手に勝ってこないと噂してますね。
二階堂は相手にもならないだろうと酷い偏見です。
これじゃあ弱気になるのも分かるかも。
何とか気合いを入れて臨もうとした沙織さん。
神園九段よりも先に部屋に入って気持ちを落ち着かせようと思ったら、
既に凄い気迫の神園九段の姿が・・・。(滝汗)
いきなり神園九段の洗礼を受けて、すっかり飲まれてしまった沙織さん。
心配した羽仁名人がわざわざ部屋まで様子を見に行くの。
その所為で、余計に自分を見失ってしまう沙織さんは苦戦。
「こんな無様な姿を羽仁兄に・・・」真さんの行為は逆効果に・・・。(汗)
そして、神園九段は、羽仁名人の弟子として沙織を潰すと宣言。
怖じ気づいてしまった沙織さん。
プライドの高い沙織さんですから尊敬する相手の前で余計に冷静を保てない。
真さんこいうの予想できなかったのかな・・・。
それとも策があるのかな?
ここで一端、CM!
沙織の将棋。
沙織さんの肩に手を置いた真さんは・・・神園九段に向けつつ。
「落ち着いて自分の将棋を指せば、いい将棋が指せるハズです。」
「そうだな、沙織」
まるで沙織さんに語りかけるように話すと部屋を後にしようとするよ。
すると、神園九段が「血溜まり」の話をするの。
「血溜まり」将棋盤の裏にある四角い穴。
昔は勝負に助言をした者は首を切られてそこへ晒されたそうな。
なんという物騒な話なんでしょう。
で、羽仁名人がやったことは沙織さんに対する助言。
本来、他人の勝負に対してやってはいけない。それだけ勝負は厳しい。
そんなことまでして助言に来てくれた羽仁兄・・・。
落ち着いて自分の将棋を指せばいい。沙織さん復活!
此は私と神園先生との将棋。
自分を取り戻した沙織さんは迷わずに自分の将棋を指していきます。
ちゃんと指せるじゃねぇか。笑みをこぼす神園九段。
そして勝負の行へは・・・。
攻め急いでいるように見える神園九段の将棋。
「此処で引いちゃ駄目だ。」一歩も引かない沙織の将棋。
いつしか二人の将棋は攻め合いへと・・・。
対局開始から3時間・・・・。
相手の攻めを急いで自分の将棋を指す。そう決めた沙織さん。
ところが・・・神園九段に異変が・・・手が震えているの。
神園九段らしくない一手に、モニター越しの真も体の悪さに気づく。
神園九段のミス?詰めたかと思えた形は、実はまだ詰めていなかった。
まだ攻められると強気の一手を続ける沙織。迷いのない手。
最後の対局。とことん俺に付き合って貰うぞ。
沙織の勝負眼を、いい目をしていると神園九段。
次第に追い詰められていく神園九段。
さび付いちまった勝負感、この体・・・。
そんなの言い訳だな。
今の俺よりも、この子の方が、よほど勝負師だということだ。
負けを悟ったというのに穏やかな顔になる神園九段。
神園九段って、こんな穏やかな顔をするんだ・・・
神園「なあお嬢さん。俺が今、目の前でぶっ倒れたら、どうする?」
沙織「そうなれば、神園九段の時間切れで私の勝ちになります。」
神園言葉に応えるような一手を指す沙織。その瞳は勝負師の物。
気がつくと沙織の目の前に神園九段の顔が・・・。
神園「その目だ・・・。その目を忘れるな」
ハッとした沙織さんは、黙って頷くの。
神園「そうだ・・・それでいい」
どこまでも穏やかな神園の伝えたかももの。思わず瞳が潤む沙織さん。
沙織「ありがとうございました。」
それが神園九段の棋士としての最後の姿でした・・・。(涙)
ポッカリ空いた心の穴。
師匠の負け紫音ちゃんに知らされた歩君は神園の屋敷へ急ぎます。
対局の前から様子が変だったと胸騒ぎを感じていたの。
玄関を開けると荷物が綺麗に片付けられていて・・・まさかと焦る歩君。
神園九段は奥の間に静かに佇んでいました。
師匠!血相を変えて叫ぶ歩君。
女に負けて腹でも切ると思ったか?と冗談を言う神園。
入院する事になったと言う神園は退会届けを書いていました。
大事な物をなくしても、それで勝負に生きていかれると思っていた。
だが、心に空いた大きな穴は思ったよりも大きかったと神園。
神園の目に映っていたのは、病室で笑っている奥さんの写真。
最愛の奥さんを失って、ポッカリ空いた心の穴。
神園が酒に溺れたのは、失った大切な者の所為なのでしょう。
その大きな穴は、いつしか勝負師の気迫も失わせていった。
歩が初めて自分を師匠と呼んだことに気づいた神園。
妻の写真を手に取り撫でながら話しかける神園が切ない。
神園「キョウコ喜べ。歩が俺たちの初めての弟子だぜ。」
・・・・・・つづく。
神園九段の最後。
最後と言っても行きますが、プロ棋士として最後を迎えた神園さん。
最初は、なんだコイツは!てな感じの人でしたが、こいう背景があったのですね。
死んでも勝負ばかりを考えていた将棋馬鹿達のこの世界で、
もしかすると神園九段が一番まともな人だったような気がしました。
さて、神園九段の失った大切なもの。
失ったことで棋士としても終わってしまいましたが、
これって歩君にも当て嵌まるような気がしますね。
容態が悪化した母親。今まで歩君が頑張ってきた原動力は母の為。
母親にもしもの事があったら、歩君は将棋を続けられるでしょうか。
次回、第10話「おまじない」
「しおんの王」関連リンク:
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「しおんの王」 - Wikipedia
「将棋」 - Wikipedia
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「林葉直子」 - Wikipedia
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