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TBSアニメーション CLANNAD −クラナド−
第9回「夢の最後まで」 2007/11/30 01:55 TBS 感想です。
あらすじ:
風子を覚えているのは既に朋也と渚の2人だけになっていた。
宝物(渚と朋也のプレゼント)を前にして我慢できなくなった風子。
風子の提案で、姉の結婚式の前祝いをすることになったが・・・。
・・・というおはなし。
風子ちゃんのターン、最終章。
しょっぱなから最後まで泣き放しでした。
これで風ちゃんとはお別れですね。
一連の流れの中で風子ちゃんの想いの形が海星(ヒトデ)で
なければならない理由も伝わってくるかも。
レビューっぽい感想:
三人だけのお泊まり。
渚ちゃんの両親からも風子ちゃんの記憶が消えてしまった。
ついに風子ちゃんを覚えているのは朋也君と渚ちゃんだけ、
風子ちゃんの原点とも言える夜の学校に泊ることにした三人。
いきなり家からいなくなって大丈夫なのかと渚ちゃんを心配する朋也君。
一応、渚ちゃんは「今夜は風ちゃんの側にいます」と断って来たらしい。
朋也「おっさん、どんな顔してた?」
渚「風ちゃんの名前を聞いたら、また何か思い出しそうでした。
何もかも忘れてしまったわけじゃないんですね。」
秋生さんも早苗さんも、
風ちゃんのことを家族のように大切に思ってくれていたから、
記憶の断片が残ったのでしょうね。
でも、忘れてしまった記憶が何であるかも思い出せない。
記憶というのは、その人の人生、生きた証ですから、
それを失うと言うことは死ぬよりも辛いことでしょう。
だから、もう側にはいられない。
渚と朋也を見つめる風ちゃんは何を思うのでしょう。
自分が忘れていく大好きな人たちの記憶から心の中から・・・。
近くて遠い世界の住人になっていく・・・・。(泣)
オープニングへ・・・・。
風子の宝物。
見つかったらしかれるかもしれない。
でも、その時はその時として、今は風ちゃんと一緒に過ごしたい。
風子「もう!我慢できないです!」
目の前の玩具の魅力に我慢できなくなった風子ちゃんは開封。
それは、朋也と渚からのプレゼント。お誕生会セット。
流れるBGM・・・歌はちょっと明るくて切ない・・・。
朋也「お前本当に子供だな。」
朋也君はこう言って呆れているけれど、
風子「頭で分かっていても手が止まらないんです。」
もしかしら風ちゃんは、消えてしまう前にと思っていたのかも。
風子「風子は背が低いだけです!中身は岡崎さんよりも大人です!」
朋也君に子供と言われてむくれる風子ちゃん。
そんな風ちゃんに微笑んでる渚ちゃん。
朋也「興奮して玩具を開封している奴に言われたくないぞ。」
いつものやりとり。生まれる朋也の悪戯心。
風子「分かっていても、手が止まらないんです!」
開封された玩具を眺めてほわわ〜んと夢想世界へトリップする風ちゃん。
その中から尖りを取り上げる朋也君。すると現実に戻る風ちゃん。
風子「なくなりました!風子の帽子!
風子の宝物を取らないでくださーい!」
振り向いたら意地悪そうに朋也君が宝物を持っていて。
朋也「大人なら我慢して見ろ。」
意地悪そうな朋也君に、我慢してみせる風子ちゃん。
けれど・・・・やっぱり駄目。誘惑の勝ちです。(笑)
風子「風子!瞬間的に子供になりま〜す!!」
宝物を取り返すべく朋也を追いかける風子ちゃん。逃げ回る朋也君。
切ないのに、笑みが零れてしまうやりとり、こういう演出は上手い。
渚「風ちゃん。岡崎さ〜ん!」
2人の追っかけを止めようと立ち上がる渚ちゃん。
いつになく勢いのある風子ちゃんにちょっと焦る朋也君。
風ちゃんのタックルを食らってひっくり返る朋也君。
自分のことのように痛そうにしている渚ちゃん。
渚「大丈夫ですか〜!」
朋也君は、宝物を取り戻してご満悦な風子ちゃんの下敷きに。
文字通り尻に敷かれた朋也君、かなり痛そうだったりします。
自業自得なんですけどね。(微笑)
風子「今だけ子供だったんです。許してください!」
朋也「いいから退いてくれ!重い!」
宝物を持ったまま意識が飛びかける風子ちゃん。
朋也「歳は俺と同じなんだろう?ちょっとは大人になれよ。」
すぐ悪戯したくなる朋也君は、でっかい子供ですよね。
風子「岡崎さんの方が子供です。
大人だったら親しい女の人のことは名前で呼ぶものです!」
朋也「なんだその飛躍した話の展開は。」
確かに、風ちゃんのことは、風子って名前を呼んでいますよね。
それなら問題ないような気がしますけど。
風子「祐介さんはお姉ちゃんのことを名前で呼んでます。
お姉ちゃんも、ゆう君♪って呼んでます。立派な大人です。」
風子ちゃんが言っているのは、恋人同士での呼び名ですよね。
朋也「俺だって風子って呼んでるぞ。」
風子「風子が言いたいのは渚さんのことです!」
朋也、渚「「えっ?」」
風子「2人とも仲がいいのに、
名字で呼び合うののは余所余所しいと思います。
大人なら格好良く、下の名前で呼ぶべきです!」
風ちゃん力説です!力こもってますよ。
確かに、渚ちゃんと朋也君は名字で呼び合ってますが、
風ちゃんの言う、親しいレベルがどの位か分かりませんけど、
2人は付き合っているわけじゃないですからね。
朋也「理屈になってないって。」
渚「そうです。そんなこといきなり言われても・・・///」
朋也君はまだ余裕って言うレベルだけど、
渚ちゃんはモジモジしちゃってます。
あ、でも、風ちゃんは下の名前で平気で呼んでるし、
智代さんのことも下の名前呼んでいますね。
なのにこの2人と来たら、不思議だよね。(笑)
風子「では試しに呼んでみてください。 岡崎さんはちゃん付けで、
渚さんはくん付けで言って欲しいと思います。!」
ちゃん付けでは大人でもあまり言わないかも。
風ちゃんの強い提案に、余裕が崩れ始める朋也君。
渚ちゃんもこれには困った感じ。
でも、風ちゃんの勢いは止まりません!
風子「せいの、はい!」
手拍子まで入れちゃって要求。逃げられません。
朋也「あ、あっ・・・。なぎっ・・・」
渚「と、ともやくん・・・」
朋也「なぎ、なぎさちゃん・・・んな言えるか!」
渚「私も、これはちょっと耐えられない位の恥ずかしさです!」
朋也君も渚ちゃんもギブアップです。2人とも気づいていないけれど
意識しちゃってる相手だと言えなくなることってあるんだよね。
風子「お二人とも風子よりも子供だと確定です!」
今日の風ちゃんは一味違うよ。押しが強いです。
渚ちゃんなんか俯いたまま固まっちゃてますよ。
朋也「まて!せめて呼び捨てにぐらいさせてくれ!
杏や智代にはそうしてるんだから」
なんとか子供扱いは避けたい朋也君。
そう、智代と同じ感覚ならと逃げを求める朋也君。
まあ「ちゃん」付けよりは言いやすいかもね。
風子「では、呼んでみてください!」
朋也君、プライドをかけて再チャレンジ!
朋也「・・・っ、・・・渚・・・」
渚「・・・///」
思わずそっぽを向く朋也君。
やっぱり杏や智代みたいにはいかないみたいです。
それだけ意識しちゃってたんですね。
朋也「この方が抵抗無いな」
そう言いつつ、そっぽを向いたのだから説得力無いよね。(笑)
渚「はい、私もです。でも、私が呼ぶのはもう少し時間を頂かないと。」
渚ちゃんには刺激が強すぎるみたいでギブアップ。
風子「それで妥協しましょう」
妥協って風ちゃん、ちょっと不満そうです。
でも、これ以上は無理強いできないもんね。
朋也「なんでそんな偉そうなんだよ!」
朋也君も限界みたいだし。(笑)
風子「風子は、渚さんも岡崎さんも大好きですから。
幸せになって欲しいです。お姉ちゃんと祐介さんみたいに。」
そっか・・・そういうことでしたか。
第8話の噴水でたわむれる2人を見つめていた風ちゃんは、
ずっとそう思っていたのでしょうね。
ふわっと立ち上がった風子ちゃん。
渚ちゃんに近付づくとまるで頬に口づけするみたいな行動を。
驚く朋也君へも同じよう顔を近づけて離れますよ。
完全に不意をつかれた感じの2人。
ぽかーんとする渚と朋也。
ただ、満面の笑みで微笑む風子ちゃんの姿がありました。
なんだろう。妙に穏やかになるシーンです。
三人だけの前祝い。
渚「ハイ、出来ました♪」
渚ちゃんに尖り帽子を被せて貰った風ちゃんは大喜び。
風子「キャハハ!似合いますか!似合いますか!」
朋也「これを付けさせたら日本一だ。間違いない。」
渚「可愛いです風ちゃん。」
風子「そんな、照れます〜」
小動物みたいに全身で喜びまくる風ちゃんが素敵です。
風子「ハァ〜、風子日本一です!」
窓に映った自分の姿にご満悦の風ちゃん、幸せそうな笑顔。
朋也「そんなにはしゃいでどうする。結婚式は明後日だぞ。」
結婚式まで・・・なんか急に切なくなってきました。
当日まで風ちゃんの夢は続いているでしょうか。
風子「あの、今から前祝いしたら駄目ですか?」
え?風ちゃん不吉なことを言わないでよ。まるで・・・。
朋也「前祝い?」
渚「結婚の・・・ですか?」
朋也「本人いないじゃん。」
風子「いないと駄目ですか?」
渚「いいえ、構わないと思います。
私達だけでお祝いしましょう。」
学校には自販機もある。家庭科室にはマッチも。
そして、目の前には誕生会セットがあります。
朋也君も賛成して、三人だけの前祝いが始まりました。
風子「最高です〜!!」
キャンドルの明かりで照らせる教室。感激の風ちゃん。
朋也「お前ソレ被ってはしゃぎたいだけなんじゃないのか?」
嬉しそうに、楽しそうにはしゃぐ風子ちゃん。
風子「決してそんなことはありませ〜ん!!」
とっても幸せそうで・・・・・。なんか切なくなる。
風子「それではご唱和お願いします!
お姉ちゃんおめでとう〜!!」
朋也「広子さんおめでとう〜!!」
渚「伊吹先生おめでとうございます!」
三人の他に誰もいない教室に響くクラッカーの音。
風子「耳キーンとしています。」
三人だけのお姉ちゃんのための前祝い。
朋也「風子、頭にテープついてるぞ」
渚「あの、岡崎さんもです。」
朋也「ん?ふるっ、ま、いいや、渚、お前もだぞ」
渚「っ・・・はい・・・。」
結局、渚ちゃんにはまだ無理でしたから。朋也君の呼び捨て。
2人の様子を眺めていた風ちゃんから笑顔が消えてる・・・。
そっか、そうだよね。
この2人からも風ちゃんの記憶は消える・・・。
こんな風に楽しく過ごした想い出も全部。
遊び疲れのか、キャンドルの明かりをジーッと見つめ続ける風子ちゃん。
どの位の時間が経ったのか、教室の窓際の壁を背に寄り添う三人。
朋也「風子、寒くないか?」
渚「もっと固まりましょう。
押しくらまんじゅうみたいで、あったかくなります
だんご大家族です♪」
風ちゃんを中心にして寄り添う三人。
朋也「こうしていると、本当に家族みたいだな。」
渚「そうですね。」
家族か・・・・いい響きですよね。
思いを届けようと、思いの形である海星を配った風ちゃん。
家族なのに実の姉には会えず・・・。
海星を貰った人たちの記憶からも徐々に消え・・・。
海星を貰った理由さえ思い出せない・・・。
風ちゃんの思いは届かなかったかったのかな。
けど、今は、最後まで付き合ってくれると言ってくれた2人がいる。
朋也と渚は風ちゃんの大切なお友達。家族です。もう涙が出てく私・・・。
渚「あっ」
こっくりしてた風ちゃんが渚ちゃんにもたれ掛るように眠っちゃいました。
聞こえてきたのは、風ちゃんの規則正しい寝息。
そんな風ちゃんに、渚と朋也は顔を見合わせて微笑み合います。
幸せな時間・・・風ちゃんの。
いつしか渚も朋也も眠りに落ちて・・・・。
なんだろう、暖かい時間なのに、この不安な感じがするのは・・・。
抜け落ちた大切な何か。
朝日が学校を照らします。
渚達のいる演劇部の部室にも光が差して・・・。
寄り添うように眠っている朋也と渚の姿。
え?2人だけ?風ちゃんは?
目を覚ました朋也君。
朋也「おっ!古河・・・」
渚ちゃんの温もりに吃驚しているけど、呼び名が名字に戻ってる・・・。
朋也「なんだ?なんでこんな場所で寝ているんだ?」
そんな・・・・嘘だと言って、風ちゃんのこと忘れちゃった・・・。
渚「岡崎さん? あっ、ここって・・・・」
渚ちゃんはどうなの?
朋也「俺たち、夕べ学校に泊ったんだっけ?」
渚「そう・・・みたいですね・・・」
渚ちゃんも覚えていないようです・・・。風ちゃんが消えちゃった・・・。(泣)
朋也「新しい演劇部の復活を考えて、そのまま寝ちまったとか・・・」
あんなに親しかったのに、あんなにいっぱい一緒にいたのに。
風ちゃんの記憶の断片すら残ってないのでしょうか。
風ちゃんの想いは・・・・どこへ・・・・。(泣)
渚「そう言われてみるとそんな気がすけど・・・でもこの様子は・・・・」
机の上には、三人分のジュースと、三つのクラッカー、海星が一つ。
そう、確かにここで風子ちゃんと前祝いをしんたんです。
思い出してあげてください。
これでは風子ちゃんが何の為に頑張ってきたのか・・・。
風ちゃんが可哀想すぎるよ。(泣)
渚「無断外泊してごめんなさい」
古河パンに帰った渚ちゃん、朋也君と一緒ですが・・・。
無断外泊って・・・・やっぱり風ちゃんの記憶完全にないんですね・・。
つい眠ってしまったと言い訳する朋也君を追い回す秋生さん。
娘と無断外泊。その気持ちは分かりますが、バットを振り回していけません。
そんなことよりも、風ちゃんのことが気になって仕方ありません。
秋生「どこかに泊るっていうのは昨日聞いていた気がするぞ。」
そうか、風ちゃんに関することは消えてしまっても、
渚ちゃんが伝えたことは事実として残っているんだ。
早苗「今日は大事な用があるから帰らないって聞いたような・・・」
朋也「あの、それがどんな用だったのか覚えていませんか?」
早苗「それが・・・・不思議なことに覚えていないんです。」
風ちゃんの為だと、「今夜は風ちゃんの側にいます」そう言った渚。
でも風ちゃんは消えてしまった、だから目的は思い出せない。
秋生「なんだかやたらとイライラするぜ!」
想い出は消えても、風ちゃんがここにいたことは消せない。
朋也「おっさんじゃないけど、俺もずーっとモヤモヤしてる。
思い出せない何かが、とても大切なことだったんじゃないかって。」
渚「見てくださいこれ。」
渚ちゃんが鞄から取り出したのは海星の彫刻。
風子ちゃんが残した思いの形。風ちゃんが存在した事実。
朋也「今朝部室にあったよな。これ。」
渚「私の部屋にもあったんです。
どこで手に入れたのか覚えていないんですが。
見てると落ち着くんです。
岡崎さんはそんな気持ちになりませんか?」
朋也「・・・・」
2人の間に残った海星の彫刻。
それはぽっかり心の中に開いた大きな穴を埋めてくれるもの。
失われた風ちゃんの想い出を埋めるもの。
失われた何かは、2人にとって大きくて・・・。
学校でも、心の隙間を埋めるように彷徨う朋也の心。
杏「何ぼーっとしてるの?」
朋也「何かを思い出そうとしている。」
杏「何かって?何を?」
朋也「それが・・・・良く分からない。」
忘れたことを忘れているのですから・・・・。
それが何かわかるはずもないよね・・・・。
杏「ああ、暇なのね。明日の日曜付き合いなさいよ。
椋と一緒に買い物に行くの。」
明日は・・・広子さんの結婚式がある日です。
杏さんには一欠片も記憶がないんですね。
結婚式のことすら覚えていないんだ・・・・。
そうか、風ちゃんが伝えたことは全て・・・。
風ちゃんの想いは・・・・・。(泣)
朋也「明日は何か予定があったような気が・・・」
朋也まで・・・せめて結婚式だけは思い出して・・・。
まさか、結婚式そのものが無くなったわけじゃないよね。
やることを忘れてしまった・・・・それは・・・。(泣)
杏「何よその曖昧な逃げ方。」
朋也「逃げじゃない。明日、本当に何かあったような気がする。
とても大切な用事が・・・・」
残された思いと消えない事実。
渚ちゃんもずっと朋也君と同じ思いを抱いていたみたいで・・・。
朋也「そうか、お前もか」
渚「はい、何か大事なことがあった気がするんですけど・・・」
朋也「きっと何かがあるんだ。それを思い出そう。」
2人は、心に開いてしまった穴を埋めるかのように、
思い出そうと答えを探し回ります。
と、作業をしている幸村先生の姿が目に入りました。
渚「幸村先生、何をしていらっしゃるんですか?」
幸村「見てわからんかの。」
幸村先生が書いていたのは、「ご成婚おめでとう」の垂れ幕。
よかった、結婚式があるという事実は消えていないんだ。
そうですよ。広子さんに結婚を決心させたのは渚と朋也です。
つまり、風子が消えても残った事実です。
朋也「誰か結婚するのか?」
幸村「不思議なことを聞くのう?
その若さでもう記憶力が衰えたか。」
朋也「あんたに言われるとマジへこむぞ。」
幸村「これをよう見て思い出してみい。」
そして、幸村先生に式場をお願いしたのは渚と朋也です。
校長や学校を説得してくれたのは幸村先生です。
そうです。風ちゃんが関わっていない事実は残ったんです。
朋也「広子さん!」
渚「伊吹先生!」
成婚の文字に結婚式のことを思い出した!
幸村「お前達の頼みで、明日この学校で式をあげることになったんじゃろうが。」
朋也「そうだ。そうだよ!」
渚「私達そんな大切なことを!」
心の隙間が少し埋まりました。でもまだ目的が思い出せない。
朋也「古河、俺はどうして広子さんを祝ってやろうと思ったんだろう。」
幸村「また不思議なことを言う。 そういう間柄であるからじゃろう」
幸村先生の言葉は消えない事実。そしてそれは風子ちゃんに繋がるの。
渚「岡崎さんに伊吹先生を紹介したのは私だと思います。
でも、私達のこと・・・繋いでくれた人が・・・・もう一人いたような。」
もう一つ大切な何かを人物を思い出そうとする渚ちゃん。
朋也「もう一人・・・・・・」
幸村「それは伊吹先生の妹さんではないかの。」
凄いよ幸村先生。事情がわからないハズなのに、まるで分かっているような。
朋也「妹・・・」
幸村「それではの。」
垂れ幕が完成したので、教室に戻る幸村先生。
最大のヒントを残された朋也君と渚ちゃんは・・・・。
渚「伊吹先生の妹さんって・・・・風子ちゃん!」
名を呼んだ瞬間、渚ちゃんの隣に風ちゃんの姿が!
朋也「風子!」
2人が振り向くと、間に立つように風ちゃんがいました。
風ちゃん消えてなかったんだ。ちゃんといました。
もううるうる止まりません。
朋也「風子、お前」
渚「風ちゃん」
朋也「ずっと俺たちの側に・・・」
風ちゃんの頭には、渚ちゃんが被せてあげた尖り帽子が・・・。
風ちゃんはあの時からずっと渚達の側にいたんですね。
ただ、2人が忘れてしまって見えなくなっていただけ。(泣)
帽子はきっと風ちゃんに触れていたから見えなかったのかも。
部室にあった海星は、2人に思い出して貰いたかったんでしょうね。
朋也「最悪だよな俺、あんなに忘れたくないって思ってたのに。」
風子「最悪じゃないです自然なことです。」
風ちゃんには、いつかこうなることが分かっていたんでしょうね。
渚「そんな寂しいこと言わないでください。」
風ちゃんを抱きしめる渚ちゃん。風ちゃんは家族だから。
そんな風に言って欲しくない。風ちゃんは一人じゃない。
朋也「俺たち、ずっとお前といたいんだ。」
渚「一緒にいましょう、風ちゃん。」
朋也「結婚式までずっと一緒に。」
風子「はい。」
風ちゃん、結婚式に出られるよ。(涙)
届いた風ちゃんの想い。
結婚式の当日。
三人でを手を繋いで式が始まるのをまってるよ。
風子ちゃんの頭には宝物が乗ってます。
幸村先生が呼んでくれた先生方はいますが・・・。
風ちゃんの記憶が消えた生徒達の姿がありません。
渚「生徒は誰も来ていませんね。」
風子「でも、岡崎さんと渚さんはここにいます。」
寂しそうな渚ちゃんに、力強く言う風子ちゃん。
少なくとも大切な2人には想いが届いたのだから。
大好きな2人に、姉の式を祝って貰えるのだから。
厳かに始まった式。
ウエディング姿の広子さんは綺麗で、祐介さんもタキシードが決まってます。
神父「指輪の形には二つの意味があります。
一つは永遠に、一つは完全に。その指輪を交換することにより、
生涯お互いが誠実であることを約束します。
私の言葉を復唱してください。私はこの指輪を」
祐介「私の永遠の愛を誓う印としてあなたに贈ります。」
指輪の交換。祐介さんから広子さんの右手の薬指へ・・・。
朋也「誰よりも大きな声で見送ってあげよう!」
風子「はい!」
式を見届けた風子ちゃん達は校庭のへ先回りして広子さんを迎えようと走ります。
すると、校庭には信じられない光景が広がっていました。
ブヒブヒブヒってボタンの鳴き声が。
買い物に行ったはずの杏さんと椋ちゃんが来ていました。
それに、校庭には溢れんばかりの生徒達が・・・。
椋「朝起きて、これを見たら結婚式のことを思い出して、
お祝いに駆けつけなくちゃって気がして」
風ちゃんの記憶は消えたままみたいだけど。
風ちゃんが配った海星は、想いを届けてくれたの。(泣)
風ちゃんの努力は無駄じゃなかった。
陽平「おっす!」
朋也「春原」
渚「春原さんも来てくださったんですか」
陽平「暇だったからね。あちらさんご一行も。」
海星をシュッとかかげる陽平がなんとなく格好いい。
そして陽平が示した先には、美佐枝さんの姿が。
その横にいるのはラグビー部のみなさん。
少し映像がずれると、智代さんと有紀寧さんの姿が!
また少し映像がずれたら、三井さんがいる!
その横には風子ちゃん親衛隊のみなさんも!
ん?三井さんの背後の方には、ことみちゃんだ!
渚「お父さん。お母さん!」
秋生「やっぱりお前も来てたか、娘よ。」
早苗「ほんと当日になるまで結婚式のことを忘れていたなんてどうかしてました。」
嬉しくて涙する渚ちゃん。その様子を見つめていた風ちゃん。
朋也「届いた。お前の思い、ちゃんとみんなの中に残ってたんだ!」
風子「信じられないです」
朋也「よかったな。」
風子「はい♪」
嬉しそうな風ちゃんに、見ていたこっちま暖かくなります。
夢の終わり。
オルゴールのBGM。
沢山の生徒達に、風ちゃんの想いを託された人たちに祝福されるお姉さん。
そんな幸せそうな姉を見届けることが出来た風ちゃん。
風ちゃんを中心に手を繋ぐ三人。
風子「岡崎さん。いつか風子が話した岡崎さんの夢、覚えてますか?」
朋也「夢?」
風子「海星祭りの夢です。風子が一人で浜辺で遊んでいたら、
岡崎さんが手を引っ張ってくれました。
一人で何やってんだ?今日は海星祭りだぞって。」
朋也「・・・・」
そうだね。来てくれた生徒達は、みんな海星を持っていたの。だから海星祭りだね。
風子「岡崎さんと渚さん出会ってからは、本当にそんな毎日でした。
いつも楽しい場所に風子を引っ張っていってくれて、」
そっか、もしも2人に出会えなければ、風ちゃんは教室で、
たった一人で、何も出来ずに幽霊の噂として消えていたんだよね。
世界が変わった風ちゃんは・・・・2人が大好きだった。
風子「毎日がお祭りみたいで、楽しかったです。
ありがとうございました。」
風ちゃんの言葉を聞いていた渚ちゃんは、泣き出してしまっています。
それは・・・・風ちゃんの見る夢が終わろうとしていたから。(泣)
風子「風子楽しかったです。」
光に包まれる3人。風ちゃんの限界でした。
次の瞬間には、涙する朋也と渚だけ。もう風ちゃんの姿はありませんでした。
ホントに本当にこれで風ちゃんとはお別れです。
風ちゃんの夢が終わりました。(泣)
だめです。もう涙が止まりません。
風子の想いの形。
泣いている2人に歩み寄ったのは広子さんと祐介さん。
広子「岡崎さん、渚ちゃん。」
朋也「広子さん」
広子「どうかしましたか。なんだか悲しそう。」
そっか、広子さんは最後まで知らなかったんだよね。
妹の頑張りを、妹がここに来ていたことを。
だから、言わずいられなくなったの。
風ちゃんの想いを、何をしてきたのか伝えたかったの。
朋也「聞いてください広子さん。」
いつのまにか渚と朋也の周りに大勢の生徒達が集まっているの。
朋也「こんな風景を待ちこがれていた奴がいたんだ。
こんな日を目指して頑張っていた奴がいたんだ。
たった一人で、広子さんの祝福を集めた奴が。
俺たちは、そいつのことが好きだったから、
ほんとに好きだったから。」
涙混じりの朋也に、泣き出しちゃう渚ちゃん。
広子「岡崎さんと渚ちゃんは、ずっとあの子と一緒にいてくれたんですね。」
朋也「俺たちがアイツといたのは、楽しかったから、ただそれだけです。
ここに集まっている奴らもみな同じです。
だから広子さん。アイツの想いの分までどうか幸せになってください!」
湿っぽい祝福になってしまったけれど、
最後まで広子さんと会えなかった風ちゃんの想い。
きっと伝わったと思うよ。
広子「はい」
広子さんの返事に救われた気がしました。良かったね風ちゃん。(涙)
朋也「っ?」
渚「え?」
気がつくと2人の手には海星が・・・。
風ちゃんはまだいる、驚いていると・・・気配が。
振り向いた広子さんの前には、姿が薄くなった風子ちゃんがいました。(涙)
その姿は、みんなにも見えているの。朋也君が伝えた真実が。
ここにいる生徒達全員に、風ちゃんを認識させたのでしょう。
風ちゃんが海星を広子さんに渡します。
海星は風子ちゃんの想いの形ですから。
消えてしまっても最後まで残るもの。
見つめ合う姉妹。やっと会えた。(泣)
風子「おめでとう♪お姉ちゃん♪」
信じられない面もちで声も出せない姉。BGMがまたいい。
風子「いつまでも、いつまでも幸せに。」
広子に抱きつく風子。その妹には確かに感触があって・・・。
風子「ずっと・・・ずっと幸せに・・・」
広子「風ちゃん・・・・」
一陣の風に舞い上がるピンクの花びら。
追うように見上げる広子さん。
それは空の彼方に消えていきました。
違う、これは花びらじゃありません。
祝福の紙吹雪でした・・・。(泣)
いつか目覚めたその時には・・・。
式が終わった後、朋也と渚に風ちゃんの言葉を伝える広子。
広子「風ちゃんがおめでとうって、いつまでも幸せにって、そう言ってくれました。
たぶん、夢の中で祝福してくれたんだと思います。それが届いたんです。」
聞いている渚と朋也は沈んでいます。
大好きな風ちゃんがいなくなったのだから。
でも・・・・。
広子「私達が幸せな気持ちでいつづければ、
きっとあの子も幸せな気持ちでいられるって。
今ではそう信じられます。」
そう言って広子さんは笑顔を向けてくれました。
きっと風ちゃんもそれを望んでいることでしょう。
渚と朋也が笑顔でいてくれることを・・・。
朋也の教室。
杏「知ってる?二年前に事故にあって意識不明になってる生徒の噂。」
椋「この間結婚した伊吹先生の妹さんですよ。
その妹さんもとっても可愛いって。」
光の中を元気な女の子が駆けてくるイメージ。
海星を持ったままの陽平。
陽平「それ誰が言ってんの?」
杏「噂よ噂。でもさ、なんかそんな気がしない?
可愛くて一生懸命で、いつも学校の中走り回っていそうなさ。」
光の中を元気な女の子が駆け回る後ろ姿のイメージ。
陽平「うん。確かにそんな気がするね。」
杏「でしょ。ねえ、さっきから気になってるんだけどそれ。」
陽平が持っている海星に注目。
陽平「これ?いつの間にか部屋にあったんだよう。
どこで手に入れたのか覚えてないんだけど。
でも、これってあれだよな。」
渚、椋「「はい♪」」
渚ちゃんと椋ちゃんが似たような動きしてる!
杏「あれ、よ、ね。」
陽平、杏、椋、渚「「「「海星!」」」」
光の中の女の子の後ろ姿のイメージ。
風になびくリボンで纏められた長い髪。
渚「どうして知ってるんでしょう、私達」
杏「ちょっと、あんたも寝てないで会話に加わりなさいよ!」
寝ている朋也に絡む杏さん。起きない朋也。
イメージの中の少女。
朋也「いつの間にか、校内はその女性徒の噂で持ち切りとなっていた。
純粋で、一生懸命で、校内を走り回る。そんなイメージの女の子だった。」
階段?を駆け上がるイメージ。
朋也「そして、いつからかみんなが待っていた。その女の子が目覚める日を。」
立ち止まった女の子のイメージ。
朋也「俺も間違いなくその一人だった。そして・・・・」
女の子が海星を持っているイメージ。
朋也「その日はいつか・・・」
女の子が海星を差し出すイメージ。
風子「もし、宜しければ、風子のお友達になってください!」
エンドロール。だんご大家族が流れ・・・なんかいい感じで涙。
感動しました!もう泣けるいいお話でした。(泣)
風子ちゃんルート本日終了です。
あれ?つづくが出ませんね。しつこいけどいい最終回でした。
みんなから風ちゃんの記憶は消えてしまったみたいだけど。
海星を通してボンヤリとイメージのように残っているみたいで。
残念な結果なのに救いがあったような感じがします。
お姉さんに想いを伝えることが出来た風ちゃん。
風ちゃんの本体は亡くなったわけじゃないみたいだし、
みんな、いつか目覚める時を信じているみたいです。
それがいつになるのかは分かりませんけど。
もしかしたら、そう遠くないのかもしれません。
その時には直ぐに風ちゃんと友達になれそうですね。
しかし、こんなに素敵な話を作ってしまったら、
この後のお話は風ちゃんルートを越えられるでしょうか。
ちょっとだけそれが心配になっていたり。
けれどそんな心配はいらない気もします。
なんとなく渚ちゃんと椋ちゃんが似たような動きをした所。
この2人は同タイプなんでしょうかね。雰囲気とかなんか。
そして、風子ちゃんの想いの形が海星であった理由。
海星(ヒトデ)は風子ちゃんの想いを、人の手から手へを渡っていきました。
人の手、ヒトノテ、人手、ヒトデ、そんな風な意味があったんじゃないかと。
そうすると海星無かればいけなかったことになりますね。
風子の夢は終わり、夢の中の風子は消えてしまった。
けれど風ちゃんは海星を貰った人たちの中にイメージとして残ったのでした。
何時の日か、病室の風子ちゃんが目覚めるのをみんなが祈って・・・。
次回、第10回「天才少女の挑戦」。
ことみ「椋ちゃんいじめっ子?」
椋「だって私も一ノ瀬さんは楽しい人だなって思いますから。」
ことみ「虐める?」
椋「はい♪私で良ければ」
ことみ「涙流さないと駄目なの?」
渚「そういう演技が必要なら泣かなければいけない時もあると思います。」
ことみ「私、泣きたくないの。」
渚「でも泣かないといけない時は泣くんです」
ことみ「渚ちゃんいじめっ子?」
渚「はい♪」
天才少女ことみちゃんのターンみたいですが・・・・。
なんですかこの会話は。笑顔はい♪ですか。(笑)
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